「義歯(入れ歯)について」その1

今回からは義歯について少し思いを述べたいと考えております。 まず、人間を含めて哺乳類においては歯と生命の関係は大変密接で、おおよそ歯の喪失と生命の喪失は正比例すると考えられております、歯は健康でその他の事故や病で死ぬことは当然多いと思いますが、自然界では一般に歯の喪失は死を意味します。人間だけは科学の力で義歯等を装着して延命しますが、自分の歯で咬むのとは大きな差があります。義歯では2、3割程度しか回復できないと解釈されており、一般に長寿の秘訣は自分の歯で咬み続ける事と言われています。
  ・まだ多くの歯ある方は高齢になってもいかに自分の歯を残すか(80歳まで20本   は歯を残そうと言う運動を8020財団として日本歯科医師会と厚生労働省で推奨して いる)
  ・もう歯のない方はきちんと咬めるよう義歯管理を徹底する
この2点に絞られると思いますが、義歯の話となると2番目の項目を中心に話を進め ることになります。
  砂一粒入っても気持ちが悪く感じるくらい口の中は敏感です、そこに大きな義歯が入れば違和感をもつのは当然で、初めての人は特に慣れと努力が必要です、紙面の関係で次回に譲りますが次号から義歯について、いくつかの注意点や要領をお話ししたいと思います。


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